AFC West の展望
軽~く(雑に)
- Raiders は首脳陣が入れ替わり、前時代のチームイコンだったK.Mack を手放しました。
- Chiefs は過去5シーズンに渡ってオフェンスをプレイオフレベルに引き上げた功労者であるA.Smith と袂を分かち、P.Mahomes を新時代のフランチャイズQBとして再出発を図ります。
- Broncos は2015シーズン以来リーグを席巻した「セミ ゴールライン ディフェンス」プランの継続性に疑問符が付く状況と向き合っています。スタートQBも入れ替える予定です。
- Chargersは攻守の主力メンバーとその運用方針に大きな変更はないものとみられ、この地区では最も高い競争力を持つとみなされます。
Chargers
過去9シーズンのChargersの
- オフェンスレーティング
- ディフェンスレーティング
- オフェンスレーティングとディフェンスレーティングの差
です。特に目を引くのは2017シーズンのディフェンスレーティングの改善です。J.Bosa の加入によりエッジディフェンダーがM.Ingram との2枚看板になった効果が効いているものと思われます。オフェンスのパフォーマンスは「ソリッド(平均程度)」~「エッジ(エリートの手前)」の水準で高度に安定しているので、ディフェンスのパフォーマンスさえ前シーズン実績を維持すれば今シーズンも引き続き高い競争力を維持すると思われます。
対Raiders 戦の展望
Raiders Offense vs Chargers Defense
- Bosa とIngram はランディフェンスも良いためRaiders がこの2人に対してパワーランでコンスタントにゲインを重ねることには困難が予想されます。
- Raidersとしてはこの2人のパスラッシュが届くより先にレシーバーにボールを投げてしまうことでゲインを重ねたいところです。
Chargers Offense vs Raiders Defense
- Raidersの新生ディフェンシブフロントはChargersのオフェンシブラインを圧倒するものと予想します。
- ChargersのRB M.Gordon のラッシングとレシービングに対しては、RaidersのディフェンシブフロントとWILLのT.Whitehead による抑止力が「ある程度」~「相当」の程度働くと予想します。
- ChargersのWRユニットは、G.Conley のカバー対象を除いて彼の対側とスロットにおいてRaiders のカバーマンを圧倒するものと予想します。
- ChargersのTE(A.Gates)は彼のカバーマンとなるRaidersのSAM またはSS(K.Joseph))とのマッチアップにおいて優位に立つと予想します。
結論:Raidersがディフェンスの目標を達成できるかどうかはディフェンシブフロントがChargersオフェンシブラインをぼっこぼこに出来るかどうかにかかってきます。ぼっこぼこにしたりされたりした、ではダメで一方的に、圧倒的にボコる必要があります。
結果予想
一つ勝てたら良い方で、二つ勝つようなことがあったら天六商店街前の交差点で裸踊りしてやります。
Chiefs
過去9シーズンのChiefsの
- オフェンスレーティング
- ディフェンスレーティング
- オフェンスレーティングとディフェンスレーティングの差
です。2017シーズンのオフェンスの成功を新QBが引き継ぐことができるのかどうかは一つの見どころです。もう1点注目に値するのはディフェンスの凋落傾向です。「有能なタレントが多く切るに切れない(ロースターの固定化)」「サラリーキャップの硬直化」などが原因でてこ入れが必要なディフェンスの各ユニットの再構築に取り掛かりにくい体質になっています。今シーズンに限っては、
- オフェンスの実績が前年をやや下回る
- ディフェンスの実績が前年より悪化する
ことにより目に見えて成績を下げる可能性が相当あると予想します。
対Raiders戦の展望
Raiders Offense vs Chiefs Defense
- RaidersのグラウンドアタックはChiefsディフェンスに対して相当優位に立つものと予想します。
- Raidersの複数のターゲットに、早いタイミングで投げ込んでいくパスはChiefsのディフェンスに対して優位に立つものと予想します。
結論:ほとんどすべての局面でRaidersが優勢です。
Chiefs Offense vs Raiders Defense
- RaidersディフェンシブフロントはChiefsオフェンシブラインに対して優位に立つと予想します。
- RB K.Hunt のラッシングとレシービングはRaidersディフェンシブフロントとT.Whitehead により「それなりに」制約されると予想します。
- Chiefs のWR/TEユニットはG.Conley のカバー対象となるメンバー以外の全員と、Conley の守る守備範囲を除くダウンフィールドの全ての領域で「好き勝手に」ふるまう、と予想します。むしろ「どれだけメチャクチャにされるのかしら…」と被虐心を刺激される心境です。
結論:ディフェンシ(略
結果予想
Raidersとしては点の取りあいに持ち込む以外勝つ見込みはないと思います。絶対一つは勝ちたい。二つ勝てたらヨドバシ梅田前の交差点で裸踊りしてやります。
Broncos
過去9シーズンのBroncosの
- オフェンスレーティング
- ディフェンスレーティング
- オフェンスレーティングとディフェンスレーティングの差
です。まず絶対に結果を出さないといけないのはオフェンスの前進(得点)能力の改善です。そのために今季は正QBを入れ替えてスタートを切ります。BroncosのレシーバーユニットにはD.Thomas とA.Sanders という才能豊かで実績も十分な2枚看板がいます。OCのB.マスグレイブは2016シーズンにRaidersでクーパー/クラブツリーのデュオでハイモーターオフェンスを構築した実績のある人物です。この組み合わせなら今季のBroncosで2016Raidersの成功を再現できそうなもんですが…このプランの実現を阻む障害になりそうなのは脆弱なオフェンシブラインといまいち非力なRBユニットでしょう。
「セミ ゴールライン ディフェンス」は2017シーズン終了時点でもはや継続は困難だと思われます。今ドラフトでクラス最高評価を受けるパスラッシャーを指名しましたがこれもチームの抱える課題に対する回答なのか個人的に疑問に思います。Broncosのディフェンス(パスディフェンス)の成功を支えたのは
- 3秒間はQBにボールを投げさせないカバースキーム
- 3秒以内にポケットを破壊しQBを仕留めるパスラッシュスキーム
の絶妙な組み合わせだった訳ですが、今動揺をみせているのは前者です。このカバースキームは
- A.Talib のようなレシーバーのリリースとルートランを阻む密着マークをレシーバー全員に対して実行することが困難になった
- 対戦相手の側が密着マークの実行を困難にする仕掛けを用いるようになった
ことで戦術上の優位を失いつつある訳ですが、、パスラッシュをこれ以上強化することは上記問題を解消するでしょうか?そうはならないと思います。
対Raiders戦の展望
Raiders Offense vs Broncos Defense
- RaidersのグラウンドアタックはBroncosディフェンスに対してそれなりに優勢に立つと予想します。
- Raidersの複数のターゲットに、速いタイミングで投げ込むスタイルのパスはBroncosディフェンスに対してそれなりに優勢に立つと予想します。
結論:RaidersオフェンスはBroncosディフェンス相手にそれなりに前進し得点を重ねるでしょう。可能であれば2017シーズンにEaglesがBroncos相手にみせたようなパフォーマンスを披露してほしいです。
Broncos Offense vs Raiders Defense
RaidersディフェンシブフロントはBroncosオフェンシブラインをボッコボコにすると予想します。
Broncos RBのラッシング、レシービングはRaidersにより「シャットダウン」されると予想します。
BroncosのWR/TEはRaidersのカバーチームに対してG.Conley のカバー対象を除いて優位に立ちますが、その優勢の幅はChargers、Chiefsが持つ優位よりは限定されたものになると予想します。
結論:Broncosオフェンスは約10回の攻撃機会の大半でまともにボールを進めることができないと予想します。
結果予想
Raidersが二つ勝ちます(キリッ)
まとめ(地区の展望)
地区優勝の筆頭候補はChargersでここは揺るがないと思います。
次点がChiefs。
我がRaidersは地区3番手です。RaidersがChiefsを上回り地区2位とワイルドカードプレイオフの切符を手に入れるには
- Broncosに2つ勝つ
- ChiefsとChargersから一つずつ勝つ
ことが必要です。そのうえでChargersを上回り地区優勝とディビジョナルラウンド進出を決めるためには
- Chiefs かChargersのどちらかに2つとも勝つ
ことが必要ですが、これは今季に限ってはかなり困難だと予想します。
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