ぼくのかんがえるさいきょうのRaiders
そろそろ2019シーズンのはなしをしようか。
前の記事で行った戦力分析(戦力の可視化)の手法でRaidersの戦力の現状と今シーズン以降の課題を考えてみようと思います。
オフェンス編
Raidersのオフェンシブラインの評価(TEとFBのブロックをふくむ)です。LT~RTまでをグレード3以上でまとめています。格段に弱い部分が見当たらず、特に既に実績のあるLG~RT間は高い競争力が期待されます。課題と懸案点は
- 今年のドラフト1位指名K.Miller は本当に上記のグレードに値する活躍を見せるのか?
- 34歳になるD.Penn から彼の後継者へのポジション移行をスムーズに行えるか?
です。仮にK.Miller が期待を裏切りP.Penn の後継問題で躓くと…
オフェンシブラインのグレードはこうなります。これだとポケット(あるいはグラウンドアタック)の両端が不安定化するだけでなくせっかくの強みであるLG~RG間の強さを棄損してしまいます(この部分への投資効果を損なってしまいます)。そうならないためにもK.Miller には最低でもグレード3(アベレージ以上でエリートの手前)程度は期待されますし来シーズンオフには同程度の右Tを獲得する必要があります。
RBについてはこの強力オフェンシブラインを背景に走ることになることからそれほど大型の投資は必要ないと考えます。
WRとTEユニットについては3番手WRの競争力を上げてパスオフェンスの選択肢を増やしたいところです。
ディフェンス編
今季期待のかかるディフェンシブフロントの評価です。オフェンシブラインには5つものポジションがあり、NFLのどのチームもこの5つのポジションの全てで競争力を持つ選手を揃えることに苦戦しています。つまり、ほとんどどのチームもオフェンシブラインの「ライン」に弱い部分を持っています(この点Raidersはオフェンシブラインの構築に”例外的に”成功しています)。Raidersのディフェンシブフロントは4つのポジションの全てでグレード3かそれ以上の競争力を持つと期待されますが、これは前述した他チームの持つオフェンシブラインの「弱い部分」を突くのに有効に機能すると考えられます。
Cornerbacks
2017ドラフト1位指名のG.Conley の活躍に期待がかかります。一方で彼と彼以下2番手のCBとの間の実力差が大きすぎます。この布陣では、相手チームは自軍の「エース」をConley を避けて2番手3番手のCBにぶつけることで好き勝手出来てしまいます。RaidersとしてはConley が期待通りの活躍を見せることはマストとして、2019オフに彼の対側に彼に比肩しうる人材を獲得する必要があります。それが実現すれば、Raidersのパスディフェンスは強力なディフェンシブフロントと相まって劇的に向上するものと考えられます。
実はこのディフェンスには先駆者(Raidersにとってのお手本)となるチームが存在します。Jaguarsです。
JaguarsディフェンスのレーティングはJ.Ramsey を加えた2016シーズンには86(偏差値48.2)でした。ここにディフェンシブフロントの強化とRamsey の対側にA.J.Bouye を加えたことで一気に「別次元化」しました。Raidersのディフェンスもディフェンシブフロントの出来と来季以降のConley の対側に人材を得ることでこの程度の飛躍を遂げることが期待できます。
余談ですがRaidersはオフェンスの潜在的伸びしろがJaguarsを上回るので、近い将来(3,4年先)攻防差ではJaguarsを上回ることも夢ではないと思います。
Safetyポジションについては「穴」でさえなければ良い、というかチームとして顔色を変えて強化に乗り出さなければならない状況ではないと思います。
まとめ
今季のRaidersは
- K.Miller の出来
- ディフェンシブフロントの出来
- G.Conley の出来
を見極めるシーズンになると言えます。個人的にK.Miller の出来は分かりませんがディフェンシブフロントとConley への投資は十分成功といえる結果を残すだろうと予想します。この3つの投資案件が無事成功となれば次オフの課題は
- D.Penn の後継となる右T
- Conley の対側を固める2番手(或いは1番手)CB
の獲得になります。Raidersは
- 先のK.Mack のトレードにより2019年と2020年のドラフトで2つの1巡指名権を持っている
- サラリーキャップにも空きを確保していること
からこれら2件の大型投資を行うだけの準備も整ってると言えます。この2件を成功されれば2019シーズンはAFCチャンピオンシップ進出が視野に入ってきます。その後2020年と2021年はRaidersがスーパーボウルチャンピオンに最も接近する時期と予想します。
因みにですね、、、2021シーズンオフからはConley 、今年加入した新戦力たちが順次契約更改時期に入ります。
- 彼らが期待通りの活躍を見せたとすれば彼ら全員を引き留めることはできなくなる
- B.アーヴィン、K.オセメレ、R.ハドソンがキャリア晩年に入る
ことから戦力の下降時期(大がかりな再建期)に入ることが予想されます。
和了るなら2021年までですよ!!!
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