2018 Season Week 1 Falcons vs Eagles Review
オフェンスの挙げたTDは
- Falcons:1(ゴールラインアテンプトに1回失敗)
- Eagles:2
フィールドゴールが
- Falcons:2
- Eagles:1
ファンブルロストが1回ずつ
パントはお互いに6回ずつ蹴りあう
という、互いに似通った攻撃機会構成を辿りました。Falconsが最初のドライブでTDをとってPATを決めてたら勝敗が入れ替わっていたゲームでした。
Falcons offense vs Eagles Defense
上のは私の手計算です(公式とずれている恐れがあります)。
Passer Rating
- To Ju.Jones:61.1
- To RBs:73.5
- To Others:60.4
- Total:57.4
Falconsは
- ラッシングオフェンスの展開を制限され
- 看板のJu.jones は169Yds稼ぐもTD:0,INT:1
- TEとJones 以外のWRsが音無し
の結果となりました。Falconsのパスプレイは
- まずJones をチェックする。彼に投げられたら投げる
- 1.が出来なかったら他のターゲットを探す
というコードで構成されているようですが1.が出来なかった場合の2.への移行(コード処理)が上手くいっていない印象を受けました。相手のEaglesが行っているような、ボールがスナップ前の時点でカバーの緩そうな選手を見つけてそこに速いタイミングで投げ込んでしまうスタイルのパスプレイを使えないものなのかと思いました。あとJones以外のWBsとTEが機能しなさ過ぎています。今日のオフェンスはまるで8人のFalconsで11人のEaglesに挑んでいるようなものでした。
EaglesディフェンスはJu.Jones に対するにはかなり薄いカバー要員で挑みました。結果として彼にレシーブ10回(169Yds )を許しましたがTDは許さずINTを1つ奪いました。何よりFalconsから彼以外の前進要素を奪い去ることに成功し、ディフェンス総体としては勘定を合わせた格好となりました。
Eagles offense vs Falcons Defense
屈強なオフェンシブラインを背景に、タイプの異なるRBをローテーションして走らせるラッシングオフェンスは健在でした。特にJay Ajayi !彼は良い。M.Lynch の全盛期を彷彿とさせるパワフルなランは止めようがないように思えます…一方プレイコールには若干気になる点がありました。RBsへのクイックダイブを餌に使ったプレイアクションからの決め打ちのパスなど、オフェンスの構成の見た目は昨シーズンとそれほど変わらないのですが、パスの投げられる先がほぼディフェンダーにカバーされていたために成功したパスでもキャッチ後のランがほとんど稼げていませんでした。これには昨シーズンのような「なんでそこが空くことが分かってたの?」と観てて驚くようなプレイ選択の冴えが鳴りを潜めたように感じられました。
Falconsのディフェンスは5人の有資格レシーバーをフィールドに速く、広く展開させてくるEaglesオフェンスに対して万全の対処を行いました。パスラッシュチームとカバーチームの連携の良さは特に印象に残りました。
纏め
Falcons
昨シーズン王者の地元に乗り込んでのこの試合結果を「善戦した」と形容することは可能だと思います。特に課題だったディフェンスが昨シーズン猛威を振るったEaglesオフェンスを18点に抑えたことはチームにとって朗報だと思います。一方で過去記事(轢き殺しますか?撃ち殺しますか? Atlanta Falcons)でもふれましたが、このチームはJu.Jones と別系統のパスシリーズにおいて競争力を確立することにずっと失敗し続けています。この部分を改善すべく今ドラフトではJones の後輩のCalvin Ridley を獲得したわけですがこの試合に限っては不発でした(ターゲット2回レシーブ0回)。この課題はこのシーズンを通じて、さらにその先もずっと問われ続けることになります。
ディフェンスは2016スーパーボウルを思い出させるパフォーマンスを披露しました。この水準のパフォーマンスをシーズンを通じて維持できれば…と期待させる矢先にスタートSがシーズンアウト。フットボールチームの運営って難しいですね。
Eagles
所属するカンファレンスの優勝候補を破り幸先の良いスタートを切りました。このチームはスタートメンバー/攻守の各ユニットの競争力が高く相手オフェンス/ディフェンスに対応するポジション/ユニットとの真っ向対決にほぼ勝ってしまうところが一番の強みだと思います。ただ、この試合に限っていうと、オフェンスのプレイコールの上手さが昨シーズンより目に見えて下がってしまったように感じられたことが引っ掛かります。
昨シーズンのこの部分がF.ライクの手腕によるものだったとしたら、彼を失ったことでEaglesオフェンスの競争力は昨シーズン実績を下回るかもしれないし、一方で彼が今シーズン率いることになるColsオフェンスの行方にも関心が向きますね。
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