Offense Rating 平均値の推移 (2002~2018シーズン)
Offense Rating とは何か?数値の算出の根拠などはこちらをご参照ください。
今回はこのレーティングを使ってNFL が32チーム制になって以降の2002シーズンから2018シーズンまでゲームの性質がどう変化してきたのかを見ていきます。

下にOffense Rating の算出に使ったスプレッドシートのリンクを張っておきます。閲覧だとソート機能が使えないみたいで(?)読みにくいですが…
上の”Ranking”シートには17シーズン分延べ544チームのレイティングとその成績から求めた偏差値がのっています。この偏差値によると、シーズン毎の平均値が最も低かった2003シーズンのレイティング(76.4)は偏差値44.5に相当します。レイティングの平均はその後右肩上がりに上昇し続け2018シーズンには遂に93.1(偏差値57.1に相当)まで上昇しました。つまりこの間リーグの傾向として攻撃優位の方向に向かってきたことは明らかです。以下ではレイティングの構成要素であるファーストダウン取得数/獲得ヤード/タッチダウン/ターンオバーなどの数値が17シーズンを通じてどう推移してきたのかをみます。
ファーストダウン取得数
32チームのファーストダウン取得数の総数です。取得数は右肩上がりで増えています。
ファーストダウンの取得数を総オフェンスプレイで割った値です。
サードダウンアテンプトの成功率です。面白いことにはっきりとした成功率の上昇は認められません。
4th ダウンギャンブルの試行回数です。二峰性を示してるようにみえますが、、どうでしょう。
ギャンブルの成功率です。試行回数と相関してる、、?試行回数が増えると成功率も上昇するようにみえます。
まとめ
オフェンスのプレイ当たりのファーストダウンの獲得数は増加傾向にありますが、増えた要因は「3rd ダウン/4thダウンアテンプトの成功率が上昇したから」ではなさそうです。
獲得ヤード
32チームの総獲得ヤードです。
1プレイ当たりの平均獲得ヤードです。
20ヤード以上のゲイン(ラン+パス)の発生数です。
20ヤード以上のゲインの発生率です。
まとめ
2010シーズンを境に獲得ヤードが増えてるようにみえます。
パスオフェンス
パサーレイティングの平均値です。
サックの総数です。
サックの発生率(サック/(サック+パスアテンプト)です。
タッチダウン
32チームのオフェンスが挙げたタッチダウンの総数です。
タッチダウンの総数をオフェンスのプレイの総数で割った値です。タッチダウンの総数とオフェンスプレイ当たりのタッチダウンの発生率は上昇しています。
ターンオバー
ターンオーバーの総数です。
ターンオバーの総数と発生率は目に見えて低下してきています。
タッチダウン/ターンオバーレシオ。オフェンスがボール一個を失うにあたりタッチダウンをいくつ獲得しているかの目安です。このリーグでは年を追うごとにタッチダウンの数が増えターンオーバーは減る傾向にあるので、オフェンスが一個ボールを失うにあたって獲得するタッチダウンの数も増加傾向にあります。
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